第六十七回
 『たびかがみ』三の巻(12)札幌
 北海道は明治時代から書道の盛んな地域です。天来は大正8年(1919)に初めて北海道に赴きますが、以来、学書は古典によるべきであるとする天来の主張に賛同する人々との交際は続いていました。この旅では大塚鶴洞の主宰する「淳風会」で小琴も講演しています。
 松籟帖では、引き続き小琴が記した「歌がたり」をご紹介しています。その三回目になりました。



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連載予定
・比田井小琴とその時代 ──「たびかがみ」まで──   **回
・「たびかがみ」
(1の巻) 
上高地、福井、神戸、明石
・「たびかがみ」
(2の巻) 
会津、松島、花巻温泉、蔦温泉、十和田湖、仙台、静岡、紀三井寺、神戸、小倉、別府、熊本、阿蘇、新和歌の浦、難波、雲仙
・「たびかがみ」
隠岐の巻 
埼玉県浦和、出雲松江、隠岐
・「たびかがみ」
北海道の巻 
秋田、青森、函館、旭川、アイヌ部落、層雲峡、札幌、オタモイ、小樽、津軽湾
・「花かたみ」 (連作)   茨城県宗道、上州新鹿沢、上諏訪、金沢、箱根