筆
筆墨硯紙
筆墨硯紙

基礎講座

煤の大きさ

墨の主な原料は「煤(すす)」と「にかわ」、そして香料です。

 

煤はどれくらいの大きさなのでしょう。

まずは、筆の穂先に付いた煤です。

 

 

筆には動物の毛が使われているので、外側のキューティクルが見えます。

 

それに比べて、墨の粒子のなんて小さいこと。

 

 

次に、紙の繊維と比べてみましょう。

 

 

繊維に付いている、とてもとてもとても小さい粒が煤の粒子です。

なんて小さいんでしょう!

 

墨がにじむとき、粒子の大きい煤が繊維に阻まれて止まり、小さい煤が遠くまで流れていくので、にじみの基線が見えるのだという説があります。

とんでもない。

繊維と繊維の間は、煤の流れを阻むどころか、こんなに広いんです。

 

粒の直径は、油煙墨で15〜80ナノメ-タ-。

松煙墨は20〜400ナノメーター。

1ナノメ-タ-は1/100万 mmです。

ユニカさんのサイト参照)

 

では、コロナウィルスはどうでしょう?

ウィルスのサイズは直径80〜220ナノメーター程度だそう。

ウィキペディア

煤と同じ!!!

 

不織布マスクの繊維は、紙よりそれほど細かいはずはなく、ましてや布はずっと粗い。

ウィルスは侵入し放題ではないですか(汗)。

 

マスクに頼らず、距離を保つしかないようですね。