ブログの更新が、1月近く止まってしまいました。
今年の書宗院展の特別展示は、書学院蔵拓本と臨書がテーマで、
9日に私が講演をすることになっていたので、
それをアップしようと思っている矢先の出来事でございます。
8月1日午前2時半、お腹が痛くて目が覚めました。
下腹部が痛い。波が寄せるように、リズミカルにものすごく痛い。
そのうちおさまるかな。・・・だめかな。だめだ。
吐き気とか下痢とかある?
ない! パソコンで病名を調べている場合じゃないってば。
い、痛い。どんどん痛くなる。
やばいと思う。
救急車を呼んでもらい、一路病院へ。
救急の先生がお腹を押したり(痛いって言ってるのに)、
押した時と、戻した時とどっちが痛いですか?
も、戻した時です。(やめてくれ)
レントゲンと血液検査の後、
では、専門の先生を呼んで見てもらいますからね。
カーテンを隔てて待っていると、ヒソヒソ話が聞こえる。
子宮ですね。悪性の可能性が大きい。そうだね。
な、なに? 子宮ガンだと?
先生到着。カーテンがあいたので、
子宮ですか?
え? 虫垂炎ですよ。
がーん。というか、なーんだ。
さっきの話はなんだったんだ。紛らわしいったら(怒)。
実は、9日に講演をするので、それまでに退院できますか?
講演? なんの講演ですか?
書道です。
は? (意外だったらしい)
普通は4〜5日から10日。ケースバイケースなので、なんとも言えません。
それはそうですよね。
というわけで、その日の午後、手術となりました。
マスクをつけられて「深呼吸してください。」
気がついたら、「終わりましたよ」。
え?
ドラマによくある、麻酔を嗅がされて誘拐されると、こうなるのか!
虫垂炎はかなり悪化していて、炎症がひどかったのですが、
抗生物質の点滴が素晴らしく効いて、日一日とよくなったので、
起き上がるだけで一苦労であったにも関わらず、
痛いの我慢して起きて歩き、回復をアピール♡
では、6日に退院にしましょう。大丈夫ですね?
大丈夫ですっ。
っていうか、あのどんぶり飯から解放されたい!
というわけで、無事(?)退院を勝ち取りましたが(いいのか)、
病院での元気アピールの無理が祟ったか(バカだね)、
炎症の後遺症で、まだお腹がかなり痛い。咳できない。笑えない。
ぐったりと横になる日々。
ようやくブログは書けるようになりましたが、
明日の書宗院展の講演はできません。
その後の祝賀会も、トーゼンながら二次会も出席できません。
ごめんなさい。
9日は、理事長をはじめとする先生方のシンポジウムが開催されます。
そして、書宗院展の特別展示は、
大きい拓本では「鄭羲下碑」「石門頌」、
呉大澂が自ら拓し、押印した青銅器などの拓本類(日下部鳴鶴に贈ったもの)、
鄭道昭の小品の数々(右闕題字・左闕題字など)、
龍門造像記、などなど。
また臨書は、川谷家所蔵の名品が並びます。
暑いですが、是非是非お運びください。
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後日談(8月20日)
昨日は退院して初めての通院日。
血液検査を終えて待っていると、名前を呼ばれました。
入ったとたん
「調子いいでしょ?」
うーん。確かにいいけど、なんかおもしろくないので、
「退院して4〜5日はお腹が痛くて熱っぽくてぐったりしてましたが、
日一日と回復して、今は元気です」
「検査結果のここの数値が高いと炎症を起こしているんです。
手術の日は14でしょ。6になったので退院。今日は0代なので、炎症はなし。
治療はこれで終わりです」
と、満面の笑み。
うーん、元気アピールは意味なかったのか、とがっかりしつつ、
ありがとうございました♡
というわけで、また元気になりなした。
(迷惑だと言っているのはだーれ?)