輪島は湿気が少なく爽やかです。ただ、予想以上に寒い。加えて先週の豪雨の影響から泥水が海に流れ込み磯も濁っていたりと、ちょっと潜る気になれません。

僕の漁は、主に水面を移動して魚を見つけてから潜って追いかけます。魚の通り道に潜って岩陰に隠れて待つこともありますが、やはり水が澄んでいて視界がある程度ないとどちらも難しくなります。

帰る途中、お隣りの富山県出身の友達と高岡市内で待ち合わせてピックアップ。一緒に輪島に帰り刺身と地酒でおもてなししました。こちらはししっぽ(ホウボウ)の天ぷら。そして、夕方磯場でゲットしたしったか。いずれも美味でした。

翌日は能登半島半周の旅へ。久しぶりに半島の先端に行くのを楽しみにしていたら、まさかの冷たい雨。塩田でのパフォーマンスは雨で中止。垂水の滝。白糸のような滝が海へと直接流れ落ちています。

冬には日本海から吹きつける強風により滝の流れが上空に吹き上げられる。滝自体が凍結しているのを見たことがあります。真下に行くと風圧を感じるくらい。次は軍艦島(見附島)へ。ここからは半島の内側になります。

最後は半島の付け根にある七尾市でお見送りです。友達は6月に続いて二回目の輪島になりました。同じ日本海側の育ちでしっくりきたのか?輪島を気に入ってくれたようです。

夜は職人の友達宅へ。製作依頼している作品の進捗の確認と作業工程の役割り分担について打合せです。

夏に製作を依頼された枡のセットも形が出来てきました。下の写真はお客様から依頼されたパネルです(デザイン画です)。これも年末までに仕上げます。

次は祖父 忠兵衛が作った茶櫃をリニューアルします。無地だった蓋に貝を施します。50年前に我々孫への形見として同じものを3品(3人兄弟です)作ってくれました。

祖父は下地職人でした。下地がしっかりしているから上塗りが生きる。50年経っても全く歪みが出ない。祖父の技術の高さに敬意を表します。輪島塗りでいう正に縁の下の力持ちです。

時代を超えて祖父とコラボします。
それでは、乞うご期待願います。