富士山登山には4つのルートがあります。その中でも、頂上までの距離と高低差がある御殿場口を選び7合目(3,040m)を目指しました。御殿場口まで車で行き駐車場で仮眠して翌朝4時から登り始めました。ちなみに、スタート地点の標高は1,440m、気温は12℃と寒かったです(6月初旬のことです)。

富士山登山のマニュアルには所要時間が4〜5時間と書かれていたので目標を4時間半に設定。宝永山山頂を横目で見る新6号目までは快調に飛ばしたものの、6合目を過ぎてからは急速にペースダウン。下の写真の右手には芦ノ湖が見えています。

3,000mの壁?そこから先は10歩登って一休みを繰り返す。途中で追い越してきた人達に追い越され続ける。平均斜度は約20度。これは一般的な歩道橋にかかる階段よりも若干緩やかなものの、その階段を4時連続で上っていく感じでしょうか。下の写真の中央に見えるのが7合目です。

ずっと斜面を登っているので膝の裏側が痛い。平坦な場所で座るか横になりたい願望に囚われ、相当なストレスを抱えていました。幸いに高山病にはなりませんでした。

結果、4時間40分で7合目に到着。コーヒーを飲んで一休み。何気にいつも呑んでいる甘さが疲れた身体に染み入り最高でした。流石なここで日本酒を呑むと酔って下山出来なくなりそうだったので、持参したお酒を飲むのは諦めました。

しばらくは会社の仕事や今後のこと、この先の家族のことを考える。ここから下界を見下ろすと何だか悩みや心配事などとても小さいなことに思えてきました。そういう意味では、山登りは精神衛生の面でも良さそうです。

帰りは宝永山に立ち寄り大砂走りを一気に駆け下りる。下り坂の先が見えない。そのまま下まで転げ落ちそうな感じ。丁度1時間也。あれ程苦労して登ったのに何故か?勿体ない感じ。帰りにワインを買い、富士山のことを思い出しながら呑んでいます。