中心に貼った螺鈿は宇宙から見た地球のよう。斬新的なデザインに見えるかも知れませんが、正倉院展で見た青磁器がヒントになっています。唐で作られたデザインです。

恐らくそれがルーツとなっていて、陶芸や漆芸の世界で同じような作品を目にされると思います。このデザインでは、本体サイズは勿論ですが、口の部分の大きさ、形状と取付け位置がポイントだと思います。

何分、デザイン重視で作ったので、正直なところお酒を注ぎ難い、中を洗えない等々、実用性は今一つ。ただ、今でも時々、食器棚から出してきて使っているお気に入りの一つです。10年前に作った作品の割には綺麗に使っていると思います。

『一輪挿し』としても使えるのでは?という方もいました。昨年、本体サイズは同じで蓋を外し口を付けたのも作りました。