とめてしまった

相変わらず悩みの種は、老後、年金、不景気、成人病に家賃と尽きることはないのですが、ここ数ヶ月、新たな悩みのために、毎日といってもいいほど悩み続けることになりました。
そう、4ヶ月半、掲載をとめてしまったのです。

若干の意気込みはあったといっても、もともと「こまった、こまった」で始まった掲載です。こうなることは予想がついたとはいえ、あまりのはやさの「お休み」にこの場を提供してくださっている皆様にも申し訳なく、「なんとか再開を」と思っても「さてどうしたものか」と、また悩みが増えるといった悩みの堂々めぐりのなか、ふと出会ったのが次の1冊です。

「読ませるブログ 心をつかむ文章術」 樋口祐一 著
(KKベストセラーズ ベスト新書 2009年4月20日発行)

これさえ読めば、すらすらと泉のように文章が書けるのではと、早速、購入してみました。「長いお休み」を終わらせ、自分への戒めとするため、その内容を紹介し今回の掲載としたいと思います。
第1章の1行目に、
「文章を書くことこそ、思考力をつけ、社会や人間を見る目を養う最大の原動力だと私は考えている。」
と、著者の「書くこと」へのスタンスを明確にし、第2章では「不特定多数への発信」とはどうことかについて言及していきます。
そのなかで、おもしろい文章の条件を3つあげています。1つは「読み手が知らない情報が含まれている」、そして「読み手にはない体験が含まれている」、最後が「誰もが知っている有名人が書いている」の3つです。
「ふーん。全部だめじゃん。」とため息が出るところですが、たとえ読み手が知っている情報でも、たとえ読み手も体験したことであっても、おもしろい文章を書くための、また「読ませる」文章を書くためのコツが3章、4章、5章で述べられていきます。
「テーマ」「リアリティ」「型」等、「文章を書く」ためのポイントについて、例文を交えて展開され、読み終わってみれば、「うーん」そうなんだと納得できる点も多く、文章を書くということについて、あらためて考えさせられました。

とはいっても、単語、単語から文、文から文章へと構成していくなかで、「ことば」、それも「自分のことば」で文章を書くということはやはり難しいことであり、「こまった」感は消えないものです。そこで気になる1枚の写真を掲載して終わりにします。

遅めのお花見でもと、江戸川橋から早稲田方向に神田川沿いを歩いたときのもので、投稿された川柳が1mごとに飾られており、そのなかのひとつを写したものです。
「づれ」なのか「ずれ」なのか「ことば」は、ほんとうに難しいと考えさせられました。

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