ビデオ「比田井天来の生涯」

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多くの書道ビデオを制作してきた。ひとつの作品に一番時間をかけたのが、このビデオ「比田井天来の生涯」だ。 いま僕は、生活の場を変えるつもりで長年の荷を整理中、久々にビデオ制作を始めたころの作品を見た。それは「天来の生涯」だ。

ロケは北は北海道から、南は沖ノ島まで1年以上かけただろうか、現在はDVDも出版されているが、映像は実物でしか見ることができない、中味を台本から、イントロをほんの少しばかり紹介してみたいと思う。

イントロはどうすべきか、僕は「意外なところからスタートしたい」と提案した。それは島根県の沖ノ島だった。書家であった天来が生涯でただ一句の歌を詠んだ地であると解ったからだった。 ビデオはここから始まる。ナレーションは屋良勇作さん、現在は民放の特番の、ナレーターとして活躍中、皆さんもどこかで聞いた声だと感じると思う。太く良く通る声の持ち主である。 

台本から------

 島根県 隠岐の島。 鎌倉時代から伝わる牛突きは勇猛果敢な迫力で知られています。

昭和のはじめ、1人の書家が、生涯にただ一句の歌を詠みました。

  「なにしおう 隠岐の雄牛のたたかひは おたけびの声に山川ゆらぐ」

この旅には歌人でもあった妻が同行し、旅の様子を、小さな日記に綴りました。

夫に続けて記した自作の歌。

 「たたかへる 牛にひかれてよみそめし 君がしらべのいさましきかな」

-----比田井和子さん 現場で---

「隠岐の島には、後鳥羽上皇や後醍醐天皇の遺跡が今も大事に守られています。 小琴はここへ来て、平安朝の歌の心が今も残されていると感じたのではないでしょうか。自らたくさんの歌を詠み、『旅かがみ』に書き記しています。」------ 

 

 書家の生涯を描くビデオは、隠岐の島の牛突きから始まっているのだ、この後、天来に教えを乞うた事があるという島に存命の室崎沖舟さんに、後醍醐天皇が移り住んだ丘に建立されている「黒木御所」にてインタビュー。

そして、カメラは全国の天来の足跡を、1年以上かけて、こちらも行脚したのだ。

僕は全てを終えたときに感じた。ロケは飛行機や新幹線で移動する、それでも1年以上かかった。当時は、ドンコウ列車と舟の旅、よほど情熱がないとできるものではなかっただろうと・・・・

情熱を持って何かに取り組む、そうでなければ何事も成就できるものではないなー、この映像を久々に見て思った。

 

オークション・ぶろぐ nagano sennin

 

 

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