オーストリアの山中より その3

RIMG0192.jpgカイザーブルク(皇帝の山城)という山の山頂、ロープウェイの終着駅です。ここからの眺めは前にも紹介しましたが、ほれぼれします。この日は完璧な晴天。

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この駅の建物にはセルフサービス・レストランが併設されてます。スキー場の休憩所の食事など・・・と思われるかもしれません。普通は「高い(標高)・高い(値段)・まずい()」ですよね。ところがここは「高い(標高)・それなり(値段)・おしいい!()」なのです。

 

RIMG0198.jpgぼこぼこに膨らんだピザ。

 

RIMG0202.jpgご存知ウイーン風カツレツ。フライド・ポテト添え。カラッと揚がってます。

 

RIMG0203.jpgケーゼシュペッツレ。卵と小麦粉でつくった、ふわっと柔らかい自家製ヌードル。これに融けたチーズがトロリと絡みます。たまねぎを揚げたものも少し入っています。安易に生クリームなどを使ったヴァージョンもありますが、しつこくなります。今回のように山の良いチーズを上手に使うとけっこうあっさりして美味。

 

RIMG0194.jpgさて最後はオートリアを代表する甘い料理、カイザー・シュマレン。カイザー(皇帝)の名がつきます。小麦、卵、砂糖などで作った生地を、フライパン、オーヴンなどを使って巧みにふんわり、こんがり焼き上げます。最後にへらで無造作に刻んでしまうのが面白い。干し葡萄も入ってます。

 

RIMG0195.jpgカイザー・シュマレンには、アップル・ムースをたっぷりつけて食べたりします。これは菓子というより、甘い料理として、昼食などこれで一食にしてまうのがオーストリアやドイツの人々のやり方です。

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外に出るとすばらしい雪景色。ロープウェイのある山頂近くに徒歩40分で行ける、穏やかな丸みをもった山があります。

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再びスキーの出発点です。

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カイザーブルクから尾根道を滑り降り、来た方向を振り返りました。例のロープウェイの駅が見えてます。この辺は高度が高く、ほとんど天然雪です。

 

RIMG0223.jpg今年は雪が少ないので、人口雪の製造施設が大活躍です。ゲレンデのあちこちに金属柱が立ち、気温がマイナス5度以下になると、山頂の溜め池の水をパイプで引いて、先端のノズルから空中に散乱するように噴出させます。水は空中で細かい氷粒になってゲレンデに降り積もります。その「雪」を巨大な雪上車がゲレンデに均一に分配して、表面をならします。

天然雪のフワッとした、またサラサラした高貴な感触は到底望めませんが、それでも結構ちゃんとした雪で、十分に楽しめます。もともと雪が多い地方では雪の少ない年には問題が起こりますが、ここはもともとあまり雪が多くないので、町の観光産業の存命をかけて投資し、このような優れた施設を設けています。おかげで、雪の少ない年でも確実にスキーを楽しめるのです。

筆者のスキーは自己流でかなり崩れていますが、今回はスキー学校の先生に2時間だけ個人レッスンしてもらいました。とてもいい先生で、ていねいに基本的な部分からはじめていいアドヴァイスをしてくれました。

オーストリア南東部ケルンテン地方は、温暖で風光明媚、また食べ物がおいしい地方です。オーストリア産のワインというのもなかなかいけるようです。ブラウ・フレンキッシュとかツヴァイゲルトとかいう葡萄種が多いようです。

昼間は必死のスポーツで、頭は空っぽ。夜はおししい料理を堪能。日常を忘れリラックスして、また仕事にもどる活力を充電できたようです。(どれぐらいもつかな?)

(終り)

 

 

 

 

 

 

 

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