2010年1月 8日
オーストリアの山中より その2
久しぶりにゲレンデに立ちました。スキーはここまでが大変。
大袈裟な重い靴を履き、重い板を担いで歩いたりするときには、「なんでこんな苦労を」と思ってしまう。しかし滑り出した後の爽快感は何ものにもかえがたい。
ロープウェイを乗り継いで山の頂上へ。晴れるとすばらしい眺めです。ここから長い距離を滑り出す出発点で、最初の尾根コースが見えています。その先は深い谷に入って広大なゲレンデにつながっています。
ここのホテルの夕食は充実しています。原則として前菜・スープ・主菜・デザートで、さらにサラダとチーズをセルフサービスで取ることができます。その日の朝食時に、二種のスープと四種の主菜から好みのものを選んでカードに書き入れて注文します。写真は子羊の骨付き肉のロースト、見事な焼け具合でした。
ここはオーストリア往年の名選手フランツ・クランマーの名を冠した滑降コース。競技用で傾斜がきつく、雪が硬く、氷のようになっているときなどは近づくのも恐ろしいところです。
「フランツ・クランマー」の斜面に立ち横を見たところ。立ち木との関係で斜度がわかります。
同じ地点から上を見上げたところ。我ながらよくこんなところを降りてきた。以上2枚の写真は急斜面に立ち止まって撮ったため、カメラをしまうころには足が疲れ、がくがく震えてきました。そうしたらにわかに恐怖も加わってきました。停まるもんじゃありません。
この日は珍しい光景を見ました。画面の上三分の一は濃い灰色の雲(霧?)です。それがカーテンのように下りてきて、遠くの山と空を隠しています。雲の下の縁はほぼ完全な直線をなして水平に広がっています。私の立っているところはその線より高いところのはずです。
ゲレンデの途中にある休憩所の内部、山小屋風の凝った造りです。真ん中に火を熾す囲炉裏のようなものがありました。
ある日の夕食、今日は子牛肉を選びました。美味。
(続く)