ナンダ ナンダ星人 〈猫デカメロン余聞〉

2017年8月13日

謎の水田探索隊[ホントはお食事中]

 

 

 

 ここは、とある神奈川県郊外の田園地帯。

 満々と水を張った水田です。

 稲は青々として、ゆるい風にそよいでいます。

 天候不順の夏ですが、よいお米が稔りますように。

 わが国は瑞穂の国であります。

 

 その畦道(あぜみち)各所に、鷺の集団が。

 

    “シュウゴウーッ!”

 

  この一角にいるのは コサギの一団です。

  あたりをよく見ると メンバーには  いろいろ  いて

 

 

 

 

  コサギ、チュウサギ、アオサギ ……   

 

     “ ダレ?”

       “ アマサギ ダヨ ”

       “ 亜麻色ダロ ”

    みたらし団子の色かと思った。

  

     “ ソレデハ  ミナサン  ヨロシク オネガイシマス ”

     “ リョーカイ !  ”

 

     “ ジャ  行キマスカ ”

 

  “ チョット  マッテ   セナカノ羽 ヒライチャッタ  ”

  “ ベツニ ソノママデ  カッコ イイ ジャン ”

  “ イイナ チューサギ   クチバシ  キイロデ ”

 

  “ 飛ブノ  アリ? ”

  “ ナシ ” 

  “ ナシ ”

  “ ベツニ  イイケド ”

 

   “ ススメーッ”

 

 

  少し離れた畑の横から、興味津々覗いている

  アマサギ色のにゃんこ。

  

  “ ナンダ アレ? ”

  “ ドウシテ ミンナデ? ”

  “ ナンデ イチレツ? ”

  “ ナニシテンダ  イッタイ…… ”

 

  “ ナンデ  ナンデ??”

 

 いや、むしろ、猫はどうして何にでもナンダ ナンダと関心を持つのでしょう。

 天性の野次馬なのか。猫だけど。

 「どうでもいいではないか」とは考えにくい、几帳面な性分なんでしょうか。

 そうなんでしょうか。

 

 

      “ ソウ  ナンデショウ ”

 

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