曇り空〈夏の日の十日 その1〉

2017年7月30日

   横浜は ぼんやりした梅雨明けの後、いっとき真夏らしい猛暑が続きましたが、

   このところはまたどんよりしたお天気です。

 

   それでも、稲田は青く育つ時期。

 

里山の水田

 

   里山に夏の花は咲いて、季節の歩みは進んでおりますが、

   空が青くない夏。

 

うわみず桜

       

山百合

       

鬼百合

       

   やっと会えた 薄い青空です。

 

向日葵

 

   ひまわりは「黄金日車(こがねひぐるま)」と歌われています。

   暑そうでない向日葵はダメですね。

 

 

   朝露の稲田に、生まれたばかりの  シオカラトンボ。 

  

 

   羽が まだ濡れたまま 光っています。

   柔らかそうな ういういしい 生まれたてのトンボです。

 

   こちらも まだ あどけない幼鳥です。

   夏の始めは  若い命がスクスク育つ時期なのです。

   

 

        あなたは 誰ですか

             “ シジュウカラ ノ コドモ  ダヨ ”

 

     

 

   ここにもかわいい幼鳥

         あなたは 誰ですか

              “ スズメ ノ コドモ  ダヨ ”

   茶色い頭も、ほっぺの丸い模様の色も、大人のスズメより淡い色です。

 

   そして、ここには…

  

 

          “ オケショウ  シッパイシタンジャナイモン ”

    …… 誰ですか

         “ ガビチョウ ノ オトナ ダヨ ”

 

   小鳥でも子供は子供らしく、

   成鳥にはしっかりした大人らしさがありますね。

 

   アイラインバッチリの派手な顔つきのガビチョウは、やはり外来種です。

   ほかの野鳥の鳴き声をまねることも上手な、器用な小鳥です。

   夏休みのラジオの子供相談室を聞いていると、野鳥の話題もありましたが、

   ほかの鳥の鳴き声をまねる鳥は珍しくないそうで、

   まねの上手な野鳥はたいへんモテるということでした。

   見かけはともかく、モテる鳥さんらしい。

 

   そしてこちらは 打って変わって スッキリ顔のタイプ。 ウグイスです。

 

    

 

  木立の中に姿を隠して、隠れもない美声で  まだこの時期も歌っています。

  仙人カメラマンが  珍しいその姿を捉えることに成功。

  ハンサムなんですが、普段は藪に隠れています。

 

  我が家の周辺では、蝉とウグイスの声が同時に聞こえるという、

  パラダイスな夏が展開しています。曇り空だけれど。

 

 

空蝉(うつせみ)

 

   駐車場で、いかにも手持ち無沙汰 といった  フタマタガワ コジロウ 君

 

 

   どうしたの、ネコはセミトリの季節でしょう。

 

          “ チョット  ヤルキ デナインダ  ”

 

      やっぱり お天気のせいかな

 

          “ ソウダネ ”

 

 

     “ ダイタイ セミ スクナインダヨ ”

 

  そういう話、全国的にあるようです。蝉が啼かず、梅雨明けがはっきりせず、

  大雨の被害が各地に出る。

  1993年の気象に似ているという意見もあって、私も気にしているの。

  大雨で日照の少ない夏でお米が出来ませんでした。タイ米を輸入した年です。

 

  これから天候が好転して、勢いのよい夏が来ると良いのですが。

 

 

 

   「黄金向日葵」(抜粋)   石川啄木

 

     我が恋は黄金向日葵(こがねひぐるま)、

  
   曙いだす鐘にさめ、


     夕(ゆふべ)の風に眠るまで、

     日を趁(お)ひ  光あこがれ、まろらかに


     眩(まば)ゆくめぐる 豊熱(ほうねつ)の


     彩(あや)どり饒(おほ)き こがねの花なれや。

 

 

   みやちゃん いいもの持ってるね。手拭いですか。

 

       “ Mセンセイニ  カマクラ デ  カッテ  モラッタ  ”

 

   ねこグッズのすてきなもの、頂いてももったいなくて使えないのが難点です。

 

 

 

 

 

 

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