2009年12月 3日

墨場必携:漢詩 漢文 冬夜長 釈良寛

     
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                                          21.11.21 東京都清瀬市
冬夜長    釈良寛

    一思少年時
    読書在空堂
    燈火数添油
    未厭冬夜長

  一たび思ふ少年の時、
  書を読みて空堂[くうどう]に在り。
  燈火数[しばし]ば油を添え、
  未[いま]だ冬夜の長きを厭はざりしを。
 
  ふと思い出す少年の日のある時、
  夜人気(ひとけ)のない家で本を読み、
  燈火の油をしばしば注ぎ足しながらも、
  冬の夜の長いことが少しも苦にならなかったのを。

【文例】 和歌

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