虫の声
庭に夜も賑やかだった蝉の声が、今年は早々に鎮まり、暮れればすでに秋の虫です。ガラス戸の外の濡れ縁に猫のお客、虫のお客が絶えないので、ふたりの観察は昼夜を問いません。
暑い時期、ひたちの基本姿勢は仰向けでした。一日の大半を床で仰向けになって過ごします。
外出から帰っても、みやは玄関まで"オ帰リ"に出てきますが、ひたちは自分が外に出られる機会と見なければ、まず動きません。玄関から居間に入ると足許にドドンと横になったひたちに遭います。横になったまま"オ帰リ"と、脚をチョイチョイしたりします。これだから肥満に歯止めが掛からないのでしょう。分かっていても、こちらもそれに馴れてしまっています。
この夏は西瓜を覚えてしまいました。長椅子に寝たまま手を挙げてねだるひたち
"ソレ 要ル要ル！"
起きて食べにきなさいよ。
年中仰向け寝が多いふたりですが、この涼しくなり始めの時期は、むしろ本格の秋冬よりもまともにお腹を下向きにしていることが目立ちます。きれいな香箱を作っているのもこの時期が一番多いような気がします。
真夏は買い物用に車に積んでいた保冷バッグを、そろそろしまおうかと居間に持ってきておいたら、ふたりの遊び場になってしまいました。
中にみや。手を出しては、ひたちがそれをパンチ。みやが素早いので、なかなか当たりません。
モグラ叩きごっこか。
こんどは自分で入ってみる。"ン みやちゃん ガ イナイ"
本棚の上で落ち着くみや。高いところに居ることも多くなりました。
室内猫なりに、季節ごとにさまざまの姿を見せ、ふたりの様子に季節を感じる私たちの暮らしです。
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