2009年1月15日

墨場必携:唱歌・童謡 瑞穂

6日ume.jpg                                            21.1.6   東京都清瀬市

・数の花   旗野十一郎

   一つは、ひとへの、梅の花。
   二つは、ふくらむ、福壽草(ふくじゅそう)。
   三つは、みごとな、桃の花。
   四つは、吉野の 、山櫻。
   五つは、いとしの、蓮華(れんげ)くさ。
   六つは、むらさき、藤(ふぢ)の花。
   七つは、菜の花 、黄金色(こがねいろ)。
   八つは、山吹 、八重(やへ)に咲く。
   九つは、ここの 、花園(はなぞの)に。
   十は、ともとも、遊びましょう。
                      『育児唱歌 春の巻』(明治36年)

・十二ヶ月遊   旗野十一郎 

 むつきは、たれも、うめまつ、たけよ、
 きさらぎ、きぎの、みどりは、もえて、
 やよひは、さくら、ももさく、せっく、
 うづきは、うばな、わかばに、ぼたん、
 さつきは、さなへ、あやめも、かをる、
 みなつき、みづに、おもだか、はちす、
 ふづきは、ふみの、たなばた、まつり、
 はづきは、むしに、ななくさ、もみぢ、
 ながつき、つきに、しらぎく、にほふ、
 かみなしづきは、はつほの、いはひ、
 しもつき、しもに、くさきは、かれて、
 しはすは、ゆきに、ことしも、をはる。
                      『育児唱歌 春の巻』(明治36年)

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