2008年10月15日

墨場必携:和歌・今様 四季の月...


【文例】
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[和歌・今様]

・四季の月   寂然[藤原頼業(よりなり)]
        『唯心房集』第六十六

 一 さきにほふ やまのさくらの
   花のうへに 霞みていでし
   はるのよの月

 二 雨すぎし 庭の草葉の
   つゆのうへに しばしはやどる
   夏の夜の月 

 三 みるひとの こゝろごころに
   まかせおきて 高嶺にすめる
   あきのよの月

 四 水鳥の 声も身にしむ
   いけの面に さながらこほる
   冬のよの月


                20.10.12 東京都清瀬市柳瀬川堤

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