墨場必携:和歌 『新古今和歌集』343 曽禰好忠...
[和歌]
・おきて見むと思ひしほどに枯れにけり
露よりけなる朝顔[あさがほ]の花
『新古今和歌集』343 曽禰好忠
・白露のおきて見つればほどもなく
面[おも]がはりする朝がほの花
『匡房(大江匡房)集』66
・消えぬまの身をもしるしるあさがほの
つゆとあらそふ世をなげくかな
『紫式部集』52
・萩の花尾花[をばな]葛花[くずばな]瞿麦[なでしこ]の花
女郎花[をみなへし]また藤袴[ふじばかま]朝貌[あさがほ]の花
『万葉集』1538 山上憶良
・はつ秋のはぎのあさがほあさぼらけ
わかれし人の袖かとぞ思ふ
『中務集』184
・袖の色も見えやはしけむあさがほの
ひるはうつろふわかれならぬに
『中務集』185
◎184・185は贈答歌
・夕[ゆふ]されば野辺の秋萩 末[うれ]若み
露にそ枯るる秋待ちがてに
『万葉集』2095 詠み人知らず
・わが屋前[やど]に咲ける秋萩常にあらば
わが待つ人にみせましものを
『万葉集』2114 詠み人知らず
・朝霧のたなびく小野[をの]の萩の花
今か散るらむいまだ飽かなくに
『万葉集』2118 詠み人知らず
・秋さらば(秋が訪れたら)妹[いも]に見せむと植ゑし萩
露霜負[お]ひて散りにけるかも
『万葉集』2127 詠み人知らず
・秋萩に置ける白露朝な朝な
珠としそ見る 置ける白露
『万葉集』2168 詠み人知らず
・白露を取らば消[け]ぬべし
いざ子ども 露に競[きほ]ひて萩の遊びせむ
『万葉集』2173 詠み人知らず
・わが背子が挿頭[かざし]の萩に置く露を
さやかに見よと月は照るらし
『万葉集』2225 詠み人知らず
・秋はぎの古枝[ふるえ]に咲ける花見れば
本[もと]の心はわすれざりけり
『古今和歌集』219 凡河内躬恒
・折[を]りて見ば落ちぞしぬべき
秋萩の枝もたわわにおける白露
『古今和歌集』223 詠み人知らず
・萩が花散るらむ小野の露霜に
濡れてを行かん 小夜はふくとも
『古今和歌集』224 詠み人知らず
・秋萩の咲き散る野辺の夕露に
濡れつつ来ませ夜はふけぬとも
『新古今和歌集』333 柿本人麻呂
・秋の野の花の露とも知らざりつ
千種[ちぐさ]の色に置ける白玉
『公任集』111
・水鳥[みづとり]の青羽[あをば]の色も変はらぬを
萩のしたこそ気色[けしき]ことなれ
『源氏物語』若菜上 光源氏の歌
・おきて見むと思ひしほどに枯れにけり
露よりけなる朝顔[あさがほ]の花
『新古今和歌集』343 曽禰好忠
・白露のおきて見つればほどもなく
面[おも]がはりする朝がほの花
『匡房(大江匡房)集』66
・消えぬまの身をもしるしるあさがほの
つゆとあらそふ世をなげくかな
『紫式部集』52
・萩の花尾花[をばな]葛花[くずばな]瞿麦[なでしこ]の花
女郎花[をみなへし]また藤袴[ふじばかま]朝貌[あさがほ]の花
『万葉集』1538 山上憶良
・はつ秋のはぎのあさがほあさぼらけ
わかれし人の袖かとぞ思ふ
『中務集』184
・袖の色も見えやはしけむあさがほの
ひるはうつろふわかれならぬに
『中務集』185
◎184・185は贈答歌
・夕[ゆふ]されば野辺の秋萩 末[うれ]若み
露にそ枯るる秋待ちがてに
『万葉集』2095 詠み人知らず
・わが屋前[やど]に咲ける秋萩常にあらば
わが待つ人にみせましものを
『万葉集』2114 詠み人知らず
・朝霧のたなびく小野[をの]の萩の花
今か散るらむいまだ飽かなくに
『万葉集』2118 詠み人知らず
・秋さらば(秋が訪れたら)妹[いも]に見せむと植ゑし萩
露霜負[お]ひて散りにけるかも
『万葉集』2127 詠み人知らず
・秋萩に置ける白露朝な朝な
珠としそ見る 置ける白露
『万葉集』2168 詠み人知らず
・白露を取らば消[け]ぬべし
いざ子ども 露に競[きほ]ひて萩の遊びせむ
『万葉集』2173 詠み人知らず
・わが背子が挿頭[かざし]の萩に置く露を
さやかに見よと月は照るらし
『万葉集』2225 詠み人知らず
・秋はぎの古枝[ふるえ]に咲ける花見れば
本[もと]の心はわすれざりけり
『古今和歌集』219 凡河内躬恒
・折[を]りて見ば落ちぞしぬべき
秋萩の枝もたわわにおける白露
『古今和歌集』223 詠み人知らず
・萩が花散るらむ小野の露霜に
濡れてを行かん 小夜はふくとも
『古今和歌集』224 詠み人知らず
・秋萩の咲き散る野辺の夕露に
濡れつつ来ませ夜はふけぬとも
『新古今和歌集』333 柿本人麻呂
・秋の野の花の露とも知らざりつ
千種[ちぐさ]の色に置ける白玉
『公任集』111
・水鳥[みづとり]の青羽[あをば]の色も変はらぬを
萩のしたこそ気色[けしき]ことなれ
『源氏物語』若菜上 光源氏の歌
ダイサギ 20.9.13 東京都清瀬市