2008年5月 1日

墨場必携:童謡・唱歌 青葉 文部省唱歌...

[童謡・唱歌]

・青葉  文部省唱歌(明治45年) 作詞作曲不詳

  雨が歇(や)む 雲が散る
  雲のあとに うねうねと
  青葉若葉の 山々が
  遠く近く残る

  風が吹く 木が揺(ゆ)れる
  木々の影(かげ)は ゆらゆらと
  水の面(おもて)に 地の上に
  青く黒く映る


・茶摘み  

1 夏も近づく八十八夜
  野にも山にも若葉が茂る
  あれに見えるは茶摘みぢやないか
  あかねだすきに菅(すげ)の笠

2 日和(ひより)つづきの今日このごろを
  心のどかに摘みつつ歌ふ
  摘めよ摘め摘め摘まねばならぬ
  摘まにゃ日本(にほん)の茶にならぬ


・こいのぼり   近藤宮子

  やねより たかい こひのぼり
  おおきい まごいは おとうさん
  ちいさい ひごひは こどもたち
  おもしろさうに およいでる


・鯉のぼり  文部省唱歌 作詞不詳

1 甍(いらか)の波と雲の波、
  重なる波の中空(なかぞら)を、
  橘(たちばな)かをる朝風に、
  高く泳ぐや、鯉のぼり。

2 開ける広き其の口に、
  舟をも呑(の)まん様見えて、
  ゆたかに振(ふる)ふ尾鰭(おひれ)には、
  物に動ぜぬ姿あり。

3 百瀬(ももせ)の滝を登りなば、
  忽(たちま)ち竜になりぬべき、
  わが身に似よや男子(をのこご)と、
  空に躍るや鯉のぼり。


・散歩  勝承夫作詞(昭和22年)

  若草もえる 丘の道
  心もはずみ 身もはずむ
  小鳥のうたに さそはれて
  わたしもいつか うたひだす

  小川の水も さらさらと
  やさしい音を たててゐる
  おもしろさうに 小山羊(こやぎ)まで
  わたしのうたを 聞いてゐる



           カワセミ 20.4.22 東京都清瀬市柳瀬川堤

・わらいかわせみに話すなよ  サトウハチロー

  たぬきのね たぬきのね
  ぼうやがね
  おなかに しもやけ できたとさ
  わらいかわせみに 話すなよ
  ケララ ケラケラ
  ケケラ ケラと
  うるさいぞ

  キリンのね キリンのね
  おばさんがね
  おのどに しっぷを してるとさ
  わらいかわせみに 話すなよ
  ケララ ケラケラ
  ケケラ ケラと
  うるさいぞ

  ぞうさんのね ぞうさんのね
  おじさんがね
  はなかぜ用心(ようじん)に 筒(つつ)はめた
  わらいかわせみに 話すなよ
  ケララ ケラケラ
  ケケラ ケラと
  うるさいぞ
 
 ◎ワライカワセミはカワセミとは別の南方の鳥。カワセミより大型。
  鳴く声がけたたましい笑い声に聞こえるという。日本在住のカワセミの声も
  澄んでよく通る高い声。河原の木立などによく響く。

同じカテゴリの記事一覧