2008年2月 1日

墨場必携:漢文 「寒雀」 宋 楊万里...

【文例】

[漢文]

・寒雀  宋 楊万里

百千寒雀下空庭
小集梅梢話晩晴
特地作団喧殺我
忽然驚散寂無声
  百千の寒雀空庭に下[くだ]り
  梅の梢[こずえ]に小集して晩晴[ばんせい]に話す
  特地[とくち]に団を作[な]して我を喧殺[けんさつ]せしも
  忽然驚き散じて寂として声無し
 ◎特地[とくち]に団を作[な]して:わざわざ群をなして


・歳寒図  清 ウン*格  *は立心偏に「軍」字

寒花還与歳寒期
夜起移燈看雪時
未許東風到桃柳
山茶先発近窓枝
  寒花[かんか]還[かへ]つて歳寒[さいかん]と期す
  夜起きて燈を移し雪を看る時
  未だ東風の桃柳に到るを許さず
  山茶[さんちや]先[ま]づ窓に近き枝に発[ひら]く
 ◎山茶:椿のこと。葉が茶に似ていることから来る呼び名。


・冬夜

一盞寒燈雲外夜
数盃温酎雪中春
  一盞[いつさん]の寒燈[かんとう]は雲外[うんぐわい]の夜
  数盃の温酎[うんちう]は雪の中[うち]の春
 ◎一盞:一皿
 ◎温酎:温めた酒
    『和漢朗詠集』356白居易

 

 
                      「わかんない」

同じカテゴリの記事一覧