2012年2月 3日

墨場必携:漢詩 梅花 夜明けの花


    
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                                            23.12.17 東京都清瀬市

   「梅花」    生方鼎齋

       欲見梅花面
       衝寒立暁烟
       一枝香乍動
       残月影横邊

     梅花の面(おもて)を見んと欲し
     寒(かん)を衝(つ)きて 暁煙(ぎやうえん)に立つ
     一枝 香(かう)乍(たちま)ち動く
     残月 影横(よこた)はる辺(あたり)

       梅花面:「面」は梅花の単なる「顔」ではなく、梅花が梅花としての
           面目をほどこすその「顔」、おそらく寒中に凛として咲く姿
           を指すのであろう。
       暁煙:朝靄(もや)
       残月:夜明けの空に残っている月。有明の月。
       影:ここでは残月の「影」、月光。


    
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                                              24.2.2 東京都清瀬市

    梅の花の真面目(しんめんぼく)を見ようとして、
    寒さをものともせずに 朝もやの中に立った。
    一枝の花が不意に匂い立ったのは
    有明の月の光が横ざまに射しているあたり。


    
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                                             24.2.2 東京都清瀬市




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