2011年12月22日

墨場必携:漢詩 交友

    
1209森6408.jpg                                            23.12.9 埼玉県新座市


  「上州大王陪臨水閣詩序(上州大王の臨水閣に陪する詩の序)」 『本朝文粋』
                            後江相公(大江朝綱)

     蕭会稽之過古廟 託締異代之交
     張僕射之重新才 推為忘年之友

       蕭会稽(せうくわいけい)が古廟(こべう)を過(よ)きし、
       託(つ)けて異代(いたい)の交(まじは)りを締(むす)べり。
       張僕射(ちやうぼくや)が新才(しんさい)を重(おも)くせし、
       推(お)して忘年(ばうねん)の友(とも)とせり。

        ※蕭会稽:会稽郡の丞となった蕭允
        ※古廟:延陵にある呉の季礼の廟
        ※異代之交:時代を異にするが志を同じくする者としての交わり
        ※以上『陳書』蕭允伝
        ※張僕射:尚書僕射(しょうしょぼくや:役職)であった張纘ら
        ※忘年之友:長幼を忘れた友人

    
1217ruri7251.jpg                                            23.12.17 埼玉県所沢市

    会稽郡の丞となった蕭允が、途中延陵で呉の季礼の廟を通り過ぎた時、    
    季礼を祭って、時代を異にするが志を同じくする者としての交わりを結んだ。
    尚書僕射であった張纘らは、官も高く年長であったが、年少で才名のあった
    江総を推重して、長幼を忘れた友人とした。


     
1217とり7227.jpg                                            23.12.17 埼玉県所沢市


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