日常的な非日常

2018年10月4日

何か意味ありげなタイトルですが、ちょっとマンネリ化した「居酒屋探検隊」を、新たな視点でご紹介しよう(そんなオーバーな)というわけでございます。受け入れていただけるかどうか、ちょっと不安ではありますが・・・。

 

美味しいお酒を飲むための条件はといえば

1、気の合った人といっしょに飲む。(けんかをしない)

2、食べるものとお酒の種類をあわせる。(美味しいほうがいいけど)

3、快適な(あるいはちょっと変わった)場所で飲む。

以下、だんだん増えていくことと思われる。

これらをクリアすれば(ほぼ100%の割合で無理やりクリアしているけど)、お酒を飲んでだんだん良い気持ちになり、幻の連帯感が生まれ、日常(つまりいつものこと)でありながら、非日常の世界(翌日になったら覚えてない)が繰り広げられるのであります。

 

というわけで、曼珠沙華の巻に続く居酒屋探検隊でございます。

横浜にはいろいろ名店がありますが、グルテンアレルギーの方が安心して食べられるメニューはそう多くありません。小麦粉はもちろんお醤油、お味噌、お酢(雑穀酢)など、難関が目白押し。

なので、我らが隊長と同じようにグルテンアレルギーの方は、グルテンフリーのお醤油を持っていきましょう。そうすればお刺身が食べられます。

 

私たちがよく行くのはここ、阪東橋にあるかにの愛知屋さん。お刺身をはじめ、茹でたり蒸したりしただけの新鮮な魚介が食べられます。午後3時からやっているのも嬉しい♡

 

かんぱーい。白鹿生冷酒(300ml)を一人一本。誰が一番飲むかよくわかる。

 

テーブルには美味しい浅漬けが出ています。魚介だけではなく、野菜も美味しいのです(メニューに野菜はないけど)。

 

赤貝です。見ただけで美味しいのがわかりますね。

 

ほたては普通、横にカットしますが、縦にカットしてあります。大きいんです。新鮮そのもの。

 

そしてやっぱり「カニ」。今回は毛ガニです。北海道は稚内からの直送。みっしりと身がつまっていて、甘みと旨味がたまりません。味噌もたっぷり!

 

大海老塩蒸し。エビが新鮮かつ大きい、かつ、蒸し加減が絶妙です。特製タルタルソースがついてきます。

こんなふうに、特別に新鮮な魚介を、持ち味を最高に活かした調理法で豪快に出してくれます。これってすごい贅沢かもしれませんね。

 

次はここ。新山下です。知る人ぞ知る本牧のバー「IG」のマスター、八木弘之さん(アドマチック天国に出演されました)が屋台を出しています。左はフィッシュ・アンド・チップス、右はホットドッグの屋台です。

 

これが八木さん。クレイジーケンバンドの横山剣さんと親しいらしい。おしゃれな方ですね!

 

海に張り出したスペースにテーブルと椅子、パラソルが配置してあります。釣り船が行き来する何気ない風景に裸電球が灯ると、何やら非日常の空間になってしまうのであります。(飲みたいがためのこじつけか?)

 

 

舟に向かってかんぱーい。

左手のスペースでは、何やらテレビの取材が行われていました。おや、辰巳琢郎さんだ! ワインの話かな。

 

なんと、おとなりには、横浜で唯一のワイナリーがありました。横濱ワイナリー

 

長野県の巨峰や青森県、岩手県などのぶどうを使って、美味しいワインを作っています。アルコール度は低めのやさしい味です。

ぶどうを作らないのですか? と聞いたら

作りたいんです♡ という答えが帰ってきました。それならぜひとも長野県佐久市で作ってください! 佐久市に移住して農業をやっている青年が増えていますよ♡ 「TENRAI」という山羊のチーズを作っているチーズ工房ボスケソさんと気が合いそう♡

 

すっかり暗くなりました。さっきの屋台の場所(名前がわからない)、キラキラ輝いて、おとぎの国のお祭りのようです。(おとぎの国ではお酒は飲まない)

 

かんぱーい。いつものように、居酒屋探検隊隊長(弟です)のおうち(つまり私の実家です)に戻ってしまったわけです。

 

突然だというのに(こうなることを読んでた?)、おつまみがずらーり。生ハムとサラミの盛り合わせ、うぐいす豆のマスカルポーネあえをはじめとした非日常的空間(やっぱりめちゃくちゃになった)ができました。これです、これ! 美味しいお酒を飲むための条件。(だんだん変わってきた)

 

それだけではありません。低温調理器を使った、柔らか〜いローストビーフ。切り方がうまいなあ。

 

そしてラストは、な、なーんと「芋煮」です。山形の人がいたら「お豆腐は入れませんっ」と怒られそうですが、それはそれ、よいのです。日常的な非日常なのだからね。

ほっこりとあったまって、幸せ♡