和歌の浦「山田猪三郎記念碑」

2018年5月11日

ゴールデンウィーク後半に、滋賀県と和歌山県へ行きました。

 

これ、比叡山に登るケーブルカーです。走行する距離は日本最長なんだそう。

 

これから登るというのに、下を向いて坐ります。なぜ? と思ったら、眼下の風景を楽しむためなんですね。さすが比叡山!

 

おおっ、絶景です。曇っていましたが、琵琶湖と街の穏やかな風景が眼下に広がります。

 

ケーブルカーを降りて、延暦寺へ行くには、鬱蒼とした杉木立に囲まれた道を歩きます。霧が出て神秘的。

比叡山は標高848メートルあって、山全体が延暦寺の境内なのだそう。昔の修行僧の苦労が忍ばれます。なんて書いてしまいましたが、今でも「千日回峰行」という荒行があるんですね。軟弱な私たち。(「たち」って言ってほしくないって?)

調べてみたら、法然や親鸞、道元、日蓮など、ここで修行した名僧は数多いそうです。

 

延暦寺根本中堂は改築中。これは東塔です。風格があって美しい建物です。ケーブルカーができる前は、鬱蒼とした木立の間を登った後、眼の前に突然こんな建物が現れるんですね。その感動たるや、想像を絶するものがあります。

 

本当に美しい。寒かったけど、行ってよかった。

 

豊道春海(天台宗の大僧正)書「伝教」碑がありました。

 

水琴窟がありました。地中から響く神秘的な琴の音。よく聞こえます。

 

この日はこれでおしまい。旅館に着いたら大雨になり、すぐに上がりました。もしや♡ と思ったら見事な虹が♡♡

 

この旅は祝福されている! かんぱーい。

 

翌朝は和歌山県に移動です。青空を移して真っ青な海。

 

新和歌遊園

「新和歌遊園」というバス停(これは帰りのバス停)です。

和歌の浦は、1960年頃までは観光地として栄え、和歌浦遊覧船やロープウェイなどもあったのですが、南海和歌山軌道線が廃止されて不便になり、観光客が激減してしまったそう。こんなに美しいところなのにもったいない!

 

白い砂と透明な水。海水浴にももってこい。

 

バス停のあたりから展望台へ登ります。その途中に石碑があるはず。どきどき。

 

ありました! 母方の祖父、山田猪三郎の記念碑です。

 

日本で最初の飛行船自由飛行に成功した人です。紀州藩士の子だったのか。道理で小さい頃、祖母から「なんですか! 武士の娘が」と怒られた。武士の娘だぞっ。

 

山田猪三郎

飛行船を操縦している写真。比田井小葩のホームページでも紹介されています。

 

この石碑についてはネットでも紹介されていますが、書かれた書についての紹介は皆無。どんな字かなあと思っていたら、なんと、草書です。それも、和歌の浦にふさわしい、ちょっと和風の草書。

 

字を書いた方は二宮状太郎さんと読めますが、二宮南雲さんでしょうか。ブログ発見。書道に秀でていたとあります。のびやかな、いい字です。

さてさて、石碑発見に満足して、夜は和歌山の味を探訪しますよ。続く。

 

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旅行