先月の末、四国の徳島県鳴門市へ行きました。徳島県立名西高校で、特別講義をすることになったのです。現代書道の始まりとして、比田井天来の書と人、次に、戦後の新しい書の展開についてお話しました。去年は蓑毛政雄先生と真琴先生の篆刻、その前は、石飛博光先生だったそうです。
日帰りにするつもりでしたが、ムー教授といっしょに来れたので、のんびりすることにしました。宿泊した鳴門グランドホテルは、全室オーシャンビュー。
夜は、蓑毛先生ご夫妻とお食事♡ お刺身がとても美味です。手前左は鯛ご飯。
大きな鯛のアラ煮は、身はふっくらと、外はこっくりと煮てあります。美味しい! 久しぶりなので、話は尽きず・・・。そうそう、前回(2009年)は、鳴門の渦潮へ連れて行ってくださったのでした。(渦の道がこわかった・ブログはこちら)
翌朝は、雨模様だったので、大塚国際美術館へ。世界の名画が原寸大の陶板で複製 されている美術館です。本物は一つもありませんが、原寸というのがちょっと楽しみ。と思いながら入ったら、
な、なんということ。ミケランジェロの天井画と壁画のあるシスティーナ礼拝堂が、そのまま復元されているではありませんか! ちょっと楽しみどころではない、この迫力。圧倒されました。原寸大というのはすごいもんです。しかも、撮影自由。なんてこと!
この美術館は、1000余点の作品が地下3階から地上2階まで約4kmに渡って展示されているんです。こうしてはいられない。進もう。
お隣は、ムー教授の大好きなフェルメールの部屋。いい雰囲気です。複製といっても、印刷がよいので十分満足できます。
ポンペイの秘儀の間が再現されています。
ギリシャの壺絵を、展開図のように再現すると
反対側にあるモチーフを同時に見ることができます。びみょーに立体感を残しつつ。
古代ローマの絵画やモザイクが展示されているスペース。
こんなふうに延々と名画が続きます。時代は中世へうつり
ビザンチンのモザイク画「皇帝ユスティニアヌスと随臣たち」。へえ、下にもモザイク画があるんだ!
しかも、金色は特色が使われていて、キラキラ光っています。
ここまで1時間半。夢中で見ていたため、ちょっと貧血を起こしそうになり、カフェでスダチのジュースを飲みながら休憩。すごいスケールの展示です。気を取り直して
スクロヴェーニ礼拝堂。天井の美しいブルーが印象的です。ジョットの壁画は「聖母の生涯」と「キリストの生涯」。
キリストの誕生を祝いにはるばるやってきた東方の三博士。不思議な星に導かれたと言われますが、上にハレーすい星が描かれていますよ。
そして、いよいよイタリア・ルネッサンスが始まります。気力の限界に近づいているので、写真はできるだけ撮らないようにしよう。と決意!
レオナルド・ダ・ヴィンチの受胎告知。美しい!
ボッティチェリの春。
北方ルネサンス。デューラーの自画像。
レオナルド・ダ・ヴィンチの最後の晩餐。修復後。
こちらは修復前。いっしょに見られるのはすばらしい♡
ピカソのゲルニカ。
ジャクソン・ポロック。
とにかく、古代ギリシャ・ローマから現代まで、原寸大の名画が、これでもか、と並んでいます。途中から早歩きにしましたが、3時間半も見ていたのです。疲れた!
お寿司屋さんに入り
ビール、お刺身、岩牡蠣、日本酒、握り寿司。ほっと一息。
しかし、大塚国際美術館には、ただただ圧倒されました。また行くぞ!