大きな条幅手本 九成宮醴泉銘

2017年3月22日

「楷法の極則」と評される「九成宮醴泉銘」。端正でありながら窮屈さをまったく感じさせない凛とした文字の美しさは、初心者にも理解しやすい古典の一つです。(臨書を続けるうちに、そんな甘いもんじゃなかった! と気づきますが。)
臨書公募展には「九成宮醴泉銘」の臨書がたくさん出品されます。でも初心者にとって、半紙からいきなり条幅というのは結構敷居が高いもの。そんな方のために作っているのが「大きな条幅手本」シリーズです。

通常、A4サイズの本を作るとき、真ん中のように横開きにします。でもこれを縦開きにしてみたら、あーら不思議、大きなサイズのお手本ができました。今回発行されたのは、この「大きな条幅手本」の中の「九成宮醴泉銘」(改訂版)です。


九成宮醴泉銘

上のように、4文字1行から2行、32文字3行まで、多彩なお手本15種類が掲載されています。骨書や現代語訳もありますから、初心者でも安心して習えます。

ちなみに、去年発行されたシリーズ・書の古典の「九成宮醴泉銘」には、臨書におすすめの箇所がたくさん紹介されています。ここでは訓み下し文だけですが、現代語訳も別についています。文章として一字足りなかったので賞を逃した! なんてことがないようにご注意ください。

九成宮醴泉銘

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書道