インターネットで「臨書教室」が始まります
明日、6月20日(木曜日)午後8時から、「高橋蒼石の臨書教室」が始まります。
「臨書」とは、現代の人の手本ではなく、古典名品を手本にして書を学ぶことです。この教室では楷書・行書・草書・隷書の名品を学んでいきます。筆法は比田井天来、南谷と伝えられた自然な用筆法です。
大正5年から2年あまり、比田井天来は鎌倉建長寺の塔頭「正統庵」に蟄居し、古典の筆法研究に没頭しました。そして発見した筆法に「古法」と名付けます。これはどんな筆法だったのでしょうか。
天来の師、日下部鳴鶴の筆法は「廻腕法」です。柔らかく、穂先の長い筆を垂直に立て、その角度を保ちつつ運筆する筆法で、楊守敬から教わった、中国で最先端の筆法でした。
これに対し、天来が発見した筆法は、かたい毛の筆を少し倒して運筆するものでした。
右が日下部鳴鶴の臨書、左が比田井天来の臨書です。天来の場合、「3」の打ち込みと収筆がすっきりとした三角形になっていますね。自然で単純な筆法によって、唐時代の楷書の健やかな美しさを表現しようとしたのです。
(ただし天来は晩年、羊毛筆を使うようになったので、お弟子さんたちの多くは羊毛筆を使いますね)
指導するのは、南谷のもとで学んだ高橋蒼石先生です。
第一回は、横画、たて画などの基本点画と
天来が初心者にふさわしいといった「孟法師碑」を学びます。
なんとなく難しそう、と思う方も多いかもしれないので、楽しい生徒さんをお呼びしました。
じゃーん、落語家の柳家右太楼さんです。お楽しみに♪
古典について、質問がある方は、本番の3日前必着で、メールか郵便でお寄せください。
じゃーん、落語家の柳家右太楼さんです。お楽しみに♪
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