2012年9月14日

書道テレビ 日本の紙を見直す

古紙s.jpg
今、書作品を書くかたのほとんどが、本画宣紙を使います。でも、日本にもすばらしい紙があるんですよ。




9月19日の「書道テレビ」の特集は「紙」です。
山梨県の「西嶋和紙」では、中国との国交が途絶えたとき、研究の結果、独自の画宣紙が開発されました。本画宣より少し割高ですが、墨ののびのよさと美しい滲みが、専門家に愛されています。

古紙.jpg原料となるのは、お札を束ねた紙などの切れ端、マニラ麻、稲藁です。これらを煮て、タモを混ぜ、職人が1枚1枚たんねんに漉き上げます。

天日干.jpgその後、重ねたまま天日干し。これを水に浸した後、1枚ずつ鉄板で乾燥します。

西嶋和紙など.jpg
株式会社山上さんが提供してくださった西嶋和紙。紅星牌もあわせて、どのような書き味なのか、実際に検証します。
書いてくださるのは

石原美歩先生.jpg山梨県在住の石原美歩先生。独立書人団審査会員ですが、パフォーマンスやテレビ出演など、書を身近に感じてもらおうと活動をしていらっしゃいます。

富士山.jpgこの作品は、西嶋の和紙作家、笠井正大さんが作った紙に作品を書き、表具にも笠井さんの紙を使って、山梨県の石部尚樹さんが仕上げました。絵画とはまた違った、書独特の表現ですね。

というわけで、番組には和紙作家、笠井さんも参加してくださり、お持ちくださった独創的な紙に、石原先生がすてきな作品を書いてくださいますよ。作品や和紙のプレゼントも予定しています。
見てくださいね。

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