2011年3月 8日

30万ヒットのお礼

礼器曹全s.jpg
3月6日日曜日、天来書院ホームページのトップページが30万ヒットとなりました。
これもみなさまのおかげです。本当にありがとうございました。


天来書院が発足したのは、今から21年前の1990年6月2日でした。横浜の実家で、父のアトリエを借りて、義姉と二人で出発しました。しばらくお給料払えないかも、と言ったら、プールしておいてね、という温かいお返事。三年目に精算しながらお支払いしたという記憶があります。兄や弟や主人(お手伝いの量の順)に手伝ってもらい、だんだん軌道にのって、ついに品川に事務所をかまえるまでになったのでした。

現在の天来書院の基盤になっているのは、なんといってもテキストシリーズです。
最初のシリーズは漢代の隷書。1996年11月に「礼器碑」と「曹全碑」を発行しました。

礼器曹全.jpgそのときに、佐野光一先生と相談して、欠けて見えない部分も習えるように、籠字をつけようということになりました。

次のシリーズは王羲之の書。文字が細いので籠字というわけにはいかなかったので、線の中心を示すラインを作りました。これを何て呼ぶか、またまた佐野先生と相談して決まったのが「骨書」という呼び方です。
この骨書を書くためには、はんぱな知識では無理。幸い私は、伏見冲敬先生の「角川書道字典」のお手伝いをしていて、そのときに中心だった方々なら、文字学の知識がずば抜けています。そんな応援をいただきながら、テキストシリーズは60冊になりました。ばんざーい。

来月からは、インターネットの書道テレビも始まります。ツイッターのお友達も増えました。書籍はもちろんDVDやイベントなど、いろいろなことにチャレンジしていきたいと思っています。これからもよろしくお願い申し上げます。

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