漢字かな交じりの書 書家編
まずは村上翠亭先生のすごく楽しい作品です。
おふろのガラス戸はぼくの黒板。かん字のれんしゅうをしたり、◯(オバQ)を書いたり、たのしいな。つぎの日になるときれいにけしてある。だれがけすのかな。
村上先生といえば、かな作家として日展特選にまで登りつめ、その後書壇とは一線を画して、古筆研究の分野で名をなされた方です。子どものように自由で奔放なのに、作品としてもすぐれています。
次は手島右卿先生。
「平凡なることを反復せよ」。含蓄の深いことばですね。
「平凡」「反復」の漢字と「なることを」「せよ」のひらがなの構成の妙!
最後は西川寧先生。
「天国と地獄」。黒澤明監督の映画のタイトルです。
すごい存在感。北魏の書を徹底的に学ばなくてはこうはいかない。
ほかにもすばらしい作品満載。もう大型書店には並んでいるはずですので、ぜひご覧ください。