2010年2月10日

中林梧竹の作品複製

ホンモノと複製ss.jpg日野俊顕先生からの依頼で、先生秘蔵の名品の複製を作りました。




この作品は、日野先生が若い頃、どうしても欲しくて海老塚的伝に手紙を書いたところ、これは公共の施設が持つべきものだからだめだという返事が来たそうです。でも日野先生はあきらめなかった。
「丹風は日野に落ちる」と書いてあるから、私が所蔵すべきです。
これには的伝翁もまいってしまい、日野先生のもとに落ちたとか。

真っ赤に紅葉した楓が入り日に映えて、野末の木橋は夕暮れる。列を離れた一羽の雁が湿った雲をバックに飛んでゆく、川沿いの路は今秋景色。
まるで秋の風景が見えるような気がしませんか?

原本と複製.jpg右が原本で左が今回の複製です。本画宣を使って、原本の風合いまで、かなり再現することができたと思います。印は手押しです。
値段は送料・消費税込みで8000円。だんだん残部が少なくなっています。欲しい方は天来書院まで。


同じカテゴリの記事一覧