2009年8月 4日

和硯産地の地図の改訂と赤間紫金石

赤間-紫金石1s.jpg
硯熱中人さまが、和硯産地の地図の間違いを教えてくださいました。
追加もありますので、ご覧ください


ついでに、和硯の話題を一つ。
有名な和硯のひとつに、山口県の赤間(あかま)硯があります。

1赤間.jpg通常はこんなふうに赤茶色だと思われていますが、これは明治時代からのもので、百年ほどの歴史しかありません。
かつて「赤間に五彩あり」とうたわれた紫金石(しきんせき)は、最近、枯渇したと思われていた坑がよみがえりました

赤間-紫金石1.jpgこれが赤間紫金石です。すごいでしょ。
赤間石は鉱脈が五層に分かれていて、「本坂」が最上だそう。山口県赤間石生産組合では、この本坂のみを使って、高品質な作硯をしているそうです。今後に期待したいですね。

それから、前に推薦した竜渓(りゅうけい)石もご紹介しましょう。
1龍渓硯.jpg竜渓石の中で、鍋倉(なべくら)水巌(すいがん)がとくに優れています。硯側に金色がまざっていますね。端渓(たんけい)老坑(ろうこう)と同じです。すばらしい磨り心地ですよ。

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