2009年4月15日

変った毛の筆

1変った筆2s.jpg
『筆墨紙硯事典』の追い込みが続いています。
ですので、今日は、今作った口絵をそのままブログでご紹介することにしました。(これって手抜き?)


筆の原料といえば、山羊や馬、イタチなどが多いのですが、近年、珍しい毛を使った筆が増えました。鑑賞用ではなく、実際に作品を書くときに使われています。

1変った筆2.jpg左のグループは鳥の毛で、シャモ、鴨、白鷺、孔雀、七面鳥、ほろほろ鳥、錦鶏、鶏、白鳥です。
中央は獣毛で、猿、りす、むじな、むささび、マングース、牛耳。
右のグループは植物で、藤のつる、わら、山帰来(さんきらい)、タケノコの皮、梅の枝、竹、月下美人。

1ナイロンの筆.jpgちなみにこれはナイロンを使った筆。右はお寺の特注品。卒塔婆を書くときに使うのだそうです。左の筆は、右が羊毛、左の白っぽい毛がナイロンです。ナイロンは弾力があるので、いろんな筆に混ぜられているそうです。みなさんが使っている筆にもナイロンが入っているかも。

筆の提供は精華堂さんです。使ってみたい方は、直接お問い合わせください。ただ、中には一回しか使えない筆もあるそうです。かたいか柔らかいか、どんな書き味か、寿命はどれくらいか、聞いてからご購入くださいね。

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