2009年3月10日

甲骨文のお手本

デザート.jpg
15日はグランドプリンスホテル赤坂で、創玄書道会45周年の祝賀会がありました。
松丸道雄先生がスピーチをなさったのですが、内容がおもしろかたので、ご紹介します。


松丸道雄先生といえば、中国古代文字の権威ですが、創玄書道会が臨書展をしていたので、これに関係したお話です。
臨書がいつ頃から始まったのかというと、甲骨文の時代にすでにあったそうです。
甲骨文の中に、これは実際の占いを彫ったのではないと思われるものがあって、多分、弟子が勉強するためのお手本だと思う、というお話でした。臨書ならぬ臨刻ですね。

それから一つ問題提起をなさいました。
フランス人から、書はなぜ臨書を重視するのかと聞かれたそうです。確かに、書における臨書は、絵画におけるスケッチ以上の意味がありますね。
で、先生はそのとき、うまく答えられなかったので、今も考え続けていらっしゃるそうです。

私が思ったのは、西洋芸術と書道は似て非なるものであること。
臨書とは、単にまねをして学ぶのではなく、自分と異なる世界を体験し、精神を拓き、高めるものであること。

なんて考えていたら、このブログに、臨書について書いてみたくなりました。

プリンスホテル.jpg写真はグランドプリンスホテル赤坂のお料理です。
どうしても最後はこうなる・・・・・。

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