2009年3月 7日

墨のすりかた

墨を磨るs.jpg
製作中の「筆墨硯紙事典」はわかりやすくしたいので、いろんな人に読んでもらっています。
そうすると、意外な質問続出です。


墨を磨るときは、硯のおかに水を数滴たらし、適度な濃さになったら海に落とす。これをくり返しましょう。
どーしてですか? 子どもの頃、海からおかへ水を引っ張りあげて磨ってました。みんなそうでしたっ(怒)。
ん? どーしてって聞かれると、どーしてなんだろ。

こんな時は墨運堂工場長、松井孝成さんにメールです。
翌日、返事がきました。
墨の磨り口の側面が水に濡れ、そこから墨がふやけて、ひび割れの原因になることがあるからです。
すばらしい答え、さすがですね。いい墨を使う場合は特に気をつけましょう。

墨を磨る.jpg上は2月に、書学院で墨の実験をしたときの写真、楽しい墨の磨りかたでーす。

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