2008年9月 3日

桐は桐でも 墨の話

書道で使う墨は、煤とにかわからできています。この煤は、菜種油やごま油を燃やして作ります。松やにも使います。
桐も使うというのですが、それって、タンスを作るあの桐? 油もやにもできないけど・・・。
不思議だなーと、ずっと思っていました。
煤の作り方は、こういうふうに、器に油を入れて、燃やします。上のふたに煤がつくので
煤をとる.jpgこれをはがします。
煤.jpgだから、桐からどうやって油をとるのだ!

2003年、ビデオ「筆墨硯紙のすべて」を作るために、精華堂早川さんと中国へ行きました。墨の取材をしていたら
「あーーーーーっ、桐油煙っていう墨があるよ」と早川さん。絵が彫ってあります。
桐油煙-裏絵2.jpg違う桐だ! 日本に帰って調べてみたら
支那油桐.jpg名称は「支那油桐」(しなあぶらぎり)。
この実からとれる油は揮発性が高く、いろいろなものに使われるんだそうです。いろんなことがあります。

ところで、20万ヒットのプレゼント、比田井天来考案の墨「古香」がまだ残っていますよ。欲しい方はいますぐ掲示板に書き込んで下さい。早い者勝ちです。

同じカテゴリの記事一覧