2008年8月20日

現代日本の書代表作家サンパウロ展に比田井南谷作品出品

10月14日から11月9日まで、ブラジルのサンパウロ美術館で開催される「現代日本の書代表作家サンパウロ展」(タイトルが長い)に、比田井南谷の作品をお貸しすることになりました。
サンパウロ美術館といえば、1959年に開催された「第五回サンパウロ・ビエンナーレ展」に、南谷の作品が五点展示されました。ちょっとなつかしい美術館です。
展示されるのはこの作品です。作品67-1。
作品67-1.jpgサンパウロ・ビエンナーレ展に展示された作品は、ほとんどがほかの方の所蔵品なので、今回はこの作品にしました。作品集にも載っている作品です。表情が印象的です。
1950年代から70年代にかけて、欧米のアーティストが日本の書に惹かれ、密度の濃い交流が行われました。そのときの映像は「DVDで見る書の技法」の冒頭で見ることができますが、その後、急激に終わってしまいました。彼らの理解した「書」が、単なる筆によるストロークの面白さだけで、長い年月の鍛錬によって深まっていくのだということがわからなかったのでしょう。
南谷は「書」という芸術を海外に理解させようと、拓本を持ってアメリカの大学を講義をしてまわったり、英語の書道史を書こうとしたりしました。英語の書道入門書が欲しいということを、時々言われます。考えなくてはいけませんね。


臨書に挑戦!(田村南海子ブログ)    

営業部からの便り(橋爪ますみ・佐藤貞男)

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