2008年7月 1日

美しい楷書体

今年11月29日(日曜日)に、日本デザイン書道作家協会から依頼されて、青森で講演をすることになりました。
これに先駆けて、雑誌に執筆を頼まれたのですが、原稿を書き上げて「なーるほど」と感じたことがあったので、ここにも紹介します。
私たちが親しんでいる活字。でも、手書きしようとすると、なんだか書きにくい形が多いものです。

たとえば 
道s.jpg左から、欧陽詢「九成宮醴泉銘」、虞世南「孔子廟堂碑」、チョ遂良「雁塔聖教序」。
活字は正方形におさめるために、右端をそろえたため、なんだかかっこわるい。今から1400年前の名人たちのほうが、すごく美しいですね。

続いて 
天s.jpg左から欧陽詢「九成宮醴泉銘」、チョ遂良「雁塔聖教序」、右は明朝活字のもとだと言われる顔真卿で、作品は「顔謹礼碑」。
活字はどうして第一画が長いんでしょう。頭でっかちで支えるのがたいへんそう。

最後に、
心s.jpg左から欧陽詢「九成宮醴泉銘」、チョ遂良「雁塔聖教序」、顔真卿「顔謹礼碑」。書きやすくて美しい形ですね。
正方形の中に入れるためとはいえ、活字の形って書きにくい。



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営業部からの便り(橋爪ますみ・佐藤貞男)

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