御所みかんとだるまさん
あけましておめでとうございます。
新年と同時に、新しいブログを始めることになりました。
タイトルは、「酔生夢死」をもじって「酔中夢書」。「書」の家に生まれながら「書家」にならず、でも「酒」という伝統はしっかり受けついだ私。いつの間にか、世の中の大半が私より年下という時期になり、後に伝えたいことがたくさんあることに気づき、そーだ、ブログをやろう、と相成った次第です。
私が小学生だった頃、大晦日は大掃除とおせち料理のお重詰めに大忙し。一人一人のお重に、かまぼこは紅白ふた切れ、栗きんとん、黒豆、白い煮豆、伊達巻、田作り、えび、煮物などを詰めるのです。
独特だったのは「ごしょみかんとだるまさん」。
小型のみかんの皮をむいて横半分に切り、まわりをかんてんで囲んだのが「ごしょみかん」。上から見ると、四角い窓にみかんの切り口が見えて、御所車の車輪みたいに見えるのです。
「だるまさん」はゆで卵を赤く染め、顔の部分をそぎとって白くして、墨で顔を書きます。もちろん顔を書くのは子供たち。「おじちゃんはこんな顔かなー」などと思い描きながら書くのはとっても楽しかったのを覚えています。
お正月料理は、今のようにおとり寄せではなく、家によって違っていました。そんな伝統を、もう一度取り戻したいものですね。