2008年1月31日

本当は恐い子守唄

今、子守唄の入力をしています。理由はまだ秘密。

女の子がまだ小さいうちから奉公に出されて、子守をするので、辛いこともたくさんあったのでしょう。いろいろな地方に残る子守唄には、かなり恐いものがあります。

東北地方はわりとおだやかです。青森県の「南部子守唄」

ねんねろや ころころ ねんねこして おいたなら あんずきまんまさ ごごかけて もしもそれが おいやなら 白いまんまに しゃけのよ もしもそれが おいやなら あんころに しょゆだんご

このあとも、寝てくれたら飴玉や麦せんべい、パン、むぎまんじゅうなどいろんなものをあげると続きます。

 

福井県の高浜子守唄。

ねんねした子にゃ 赤いべべ着せて 起きて泣く子にゃ 縞のべべ 縞のべべ

この子よい子じゃ ぼた餅顔じゃ きな粉つけたら なおよかろう   ・・・食べるのか?

 

愛知県はとってもやさしい歌詞です。

坊やはよい子だ ねんねしな この子のかわいさ 限りなさ 天にのぼれば 星の数 七里ヶ浜では 砂の数

こんなこと言われたら、すぐ寝るだろーな。

 

京都はさすがに言葉遣いが違います。

ねんねなされませ 今日は二十五日 明日はおまえの 誕生日

 

次は奈良県、ちょっと恐くなる。

泣くな泣くな 泣くなよ 泣いたらとんびに つままれる

 

広島県は、もう少し恐い。

ねんねんよ ねんねんよ 寝たらおもちゃを 買うてやろ 起きたらもうもに かぶらすぞ

「もうも」はお化けのことらしい。こわくて寝られないってば。

 

愛媛県、幡多地方の子守唄は、すごいぞー。

ねんねこしょ ゆうて ねる子はかわい ねんこしょ ゆうて ねん子はつらにくい

つらのにくい子は まな板の上にのせて 大根きざむよに きざみたい   ・・・・・おおっ!

 

最後に宮崎県。日南地方の子守唄です。

よい子よい子いうて 眠らん子は びんたに手こぶし あててやる

 

以上、究極の子守唄でした。

 

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