鶴林玉露 連綿草書の昇華

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85歳作、3メートルの長條幅4幅対。宋の羅大経のエッセイ『鶴林玉露』の一文。明るく豊かに落ち着いたこの巨幅の前では、面倒な詮索はおいて、いわゆる癒しの森の清々しい空気を思い切り呼吸するのがよい。


「鶴林玉露 連綿草書の昇華」 つづく

奉呈悟由禅師 −−追補2(ジグソウ・マジック)

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電話やメールもいただいた。そこが迫力の書の魅力だ。「自由奔放」との評がいくつかあった。80歳代の書には「自由奔放」と評されるものが他にも多くある。一見すると勝手気ままに筆を揮ったかとみられる。だが信じられないことに、画面にはものの見事に罫線を引くことができるのだ。図版でみると、まるで罫紙か便箋にでも書いたようである。

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奉呈悟由禅師 −−追補1

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天来書院スタッフの都合があって、先週は1日繰り上げのon site となった。ディスプレイに画面が大きく写し出されて、スクロールしながら見て驚いた。前もって執筆した解説ではふれなかったこの書の姿が、くっきりと映し出されるのに目を見張ったのだ。

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奉呈悟由禅師 --同心円章法と視心

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ここ1か月ほど篆隷を観たので、草書にもどったのは久しぶりだ。森田悟由禅師に贈った詩書大作、永平寺東京別院長谷寺の蔵幅である。悟由禅師は曹洞宗6代管長、永平寺64世貫主。梧竹が中風を発して郷里に帰ることを決心したときには伊勢幸で引導の導師をつとめ、禅師の筆になる梧竹の位牌が小城の香雲寺にまつられているなど深い親交があり、両人で交換した次韻詩なども多く残っている。本作もその一つである。

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もう一つの梧竹(篆隷7) 尊楗閣刻石臨書

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10月から書体を草書に戻してと考えていたのだが、珍しい「漢 建武中元蜀郡尊楗閣道石刻」臨書に出会った。「もう一つの梧竹」での紹介、とくに臨書作に偏りがあるのは止むをえないとはいえ、気になっていたことでもあり、所蔵の山口耕雲先生のご諒解をいただいて掲上することとした。

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