点線のヴァリエーション その2

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金石文臨書を中心として、点線の多様な表情を楽しんでいただいている。点線筆法は金文臨書が開発のきっかけとなったものと考えているからだ。 

 

 

筆線の微細部や書作の全体像などを精細にUPできないのは残念である。ぜひホンモノに直接するチャンスをゲットして、本当の素晴らしさを体験していただきたい。

 

シ王作旅新.jpg

シ王彝銘のヨコ画

梧竹は腰ほどの高さの板に紙をおき、左横に立って歩きながら揮毫した。「横から立ち書き」とよんでいる筆法だ。

この筆法では、体の向き変えるだけで、タテ画を横画として、またヨコ画を縦画として書くことが自由自在である。

この書が書き上がった状態では、「王」「作」などのヨコ画は、右端に打ったてて左へ引いた形になっているが、紙のヨコ方向に縦画を書いているわけだ。

 

大宇君道新.jpg開通褒斜道刻石臨書から、縦画・横画・斜画など美しい点線が見られる4字を順不同でとり出した。この例は比較的大字の幅広い(1.5cmほど)書線で、中鋒(筆の穂先が字幅のまん中を通る)の筆法で書いている。点線は古代色、軽快さ、明るさなどの演出に効果的だ。

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